カメについて考えるサイト

カメの概要


本目の構成種は甲羅に頸部や尾を収納する種が多いため、頭胴長(体長)や全長を測ることが難しい。そのため背面の甲羅(背甲)の直線距離(背甲長、単に甲長とも)で大きさを表す。現生の最大種はオサガメで最大甲長256.5cm。最小種はシモフリヒラセリクガメで最大甲長9.8cm。 本目の構成種における形態の最大の特徴は甲羅をもつことである。甲羅は脊椎や肋骨と癒合した皮骨からなる甲板(骨甲板)と、鱗からなる甲板(角質甲板)の2つの甲板で構成される。骨甲板と角質甲板の継ぎ目はずれており、強度をあげている。現生種では化石種と比較して甲板が薄く軽量化し、甲板数も少ない傾向がある。また例外もあるが陸棲傾向の強い種では乾燥や外敵に対する防御のためドーム状に盛り上がり、水棲傾向の強い種では水の抵抗を減らすため背甲が扁平になる傾向がある。スッポン上科やオサガメは軽量化のため角質甲板が無く、骨甲板も退化している。しかし水棲種でもドーム状に盛りあがる背甲を持つ種がおり、これは捕食者に対する防衛手段(甲羅が分厚くなることで飲みこみにくくなる)と考えられている。一方前述した蝶番による腹甲の可動する利点としては背甲と腹甲の隙間を減らすことによる外敵や乾燥からの防御、逆に背甲と腹甲の隙間を増やすことで大型の卵を産むことができる(幼体や栄養分の増加により死亡率を減らせる)などがあると考えられている。また脊椎動物では唯一肋骨(甲羅)の内側に肩帯がある。 角質甲板には以下のような通称がある。分類群や種によってこれらの有無や数は決まっており同定の判断材料になるが、先天的(発生時の環境)や後天的(外傷、疾病)な原因により奇形を生じることもある。

以前は頭骨側部に空いた穴(側頭窓)を欠く事から、2つの側頭窓を持つグループ(双弓類)とは異なり爬虫綱でも初期に分化した分類群と考えられていた。しかし近年は元々は2つの側頭窓があったものの、それをなくした双弓類とする説が有力とされる。 三畳紀後期の地層から現生種とあまり形態が変わらない化石種が発見され、現生する爬虫類の分類群でも起源は古いとされる。2008年現在、最古のカメは約2億2000万年前、三畳紀後期の地層から化石が発見されたオドントケリスで、腹甲があるが背甲には椎骨板しかなく、肋骨が外側に張り出しているものの完全には甲羅で覆われていなかったと推定されている。また他の現生種、化石種と異なり顎の骨には歯があった。しかしこれらが現在のようなカメへと進化する過程での形態なのか、それよりも古い時代に現生種と変わらない形態を獲得したうえでそこからから分岐・特殊化した(現生種で例えるなら角質甲板のないオサガメやスッポン上科のように)形態に変化したのかは複数の説があり未だ結論は出ていない[1]。2億1000万年前の地層からは現生種と基本的に同じ構造の甲羅を持ったプロガノケリスが発見されている。現生種と異なり口蓋にはわずかに歯があった。

極地および高山帯を除いた様々な環境に生息するが、緯度の高い地域に生息する種では氷の張った水面下での活動が観察されている種もいる。種によっては立体的な活動を行うものの、総じて地表棲や水棲。陸棲種のみで構成されるリクガメ科から、産卵を除いて上陸しない完全水生種および海棲種のみで構成されるウミガメ上科もいる。 食性は種によって異なる。魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、昆虫類、甲殻類、動物の死骸、植物の葉、果実、キノコなどを食べる。一部の食物を専食する種もいる。 繁殖形態は卵生。主に陸上に産卵するが、浅い水中に産卵(卵の発生は水没していない状態で進む)する種もいる。

生息地では食用とされることもある。イスラム圏では水棲種は不浄なものとして食用として敬遠されることもあるが、卵は食用とされることもある。[2] 初期人類の研究では、出土するカメの骨が人類の活動が活発になるにつれて小さくなる(大型の個体群、種が食べつくされるため)ことが知られており、重要な指標となる。 大航海時代では甲板で何も与えなくても長期間生存する、一種の保存食として珍重され、ガラパゴス諸島のゾウガメなどの乱獲を招いた。不思議の国のアリスでウミガメのスープが出るように、美食としての価値もある。 地域や民族によっては信仰の対象とされ、日本でも「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように寿命の長い動物であることから長寿の象徴とされていた。他の地域でも同様の象徴とされた例が存在し、それから転じて粘り強さや努力の象徴とされたものもあり、ヨーロッパにおいてもイソップ寓話の『ウサギとカメ』がある。神格化されたカメでは、中国の玄武などが代表的である。また、古代中国では神託の儀式としてカメの甲羅を用いた卜占(亀甲占い)が行われており、史記に神聖な亀について一書があるほど尊重されていた。 タイマイの甲板は鼈甲の原料とされた。 開発による生息地の破壊、水質汚染、食用やペット用などの乱獲などにより生息数が減少している種もいる。 ペットとして飼育されることもある。日本においては古くはニホンイシガメ、近年はクサガメやアカミミガメの幼体が多く流通する。甲羅で覆われるため可動性に乏しく、また大きさ(甲長)に対して体重が重いため飼育にあたっては同じ爬虫類でペット用に主に流通する有鱗目と比べて大型のケージが必要になる。緩怠なイメージがあるが実際は頻繁に動き回り、代謝も高い。そのため糞の掃除などのメンテナンスを頻繁におこなうか、水棲種の場合は濾過を充実させる。加えて陸棲種は立体的な活動を行わないため、底面積を重視した大型のケージが必要になる。社会性を持たず協調性の悪い種が多く、ストレスによる体調不良、お互いに激しく争ったり噛み合うなどし、最悪の場合は命を落とすこともある。繁殖を目的する場合(それでも常時同居させるのは薦められない)を除いては個体同士が干渉しないあるいは避難できるほどの大型のケージを用意するか、単独で飼育する。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』